車扱貨車での日本最後の硫酸輸送を記録
【収録内容/補訂版ブルーレイ】
【沿革と車両紹介】 Chapter2・3/ 約14分

1908年に軽便鉄道としてスタート。以来100年間を走り続けた小坂鉄道は2008年3月をもって鉄道貨物輸送を終了しました。終末期に活躍していた機関車をはじめ、硫酸輸送用のタンク貨車、そして雪かき車のキ100形式を中心に収録しました。鉄道ファンのみならず、鉄道模型ファンにとっても、貴重な資料映像が豊富です。
見所1 キ100形式雪かき車の走行シーン撮影については、運転決定が当日朝の
判断となるため撮影がなかなか困難な状況でしたが、小坂鉄道のご協力により、
撮影が可能となりました。当時の関係者の皆様に改めてお礼申し上げます。
見所2 初版には収録していない小坂駅発車前の貨車の入換と組成を収録しました。
硫酸を積み込む荷役線から貨車を引き出して組成し、発車位置まで移動する
一部始終です。ここでも、「突放」と呼ばれた入換が見られました。
見所3 岡山県の片上鉄道から移籍してきたDD13形1両を含む計4両の機関車をはじめ、
製造時期やタンク体の材質によって差異のある硫酸輸送用のタキ29300形式、
その他、コンテナ貨車に積載されたコンテナにも目を向けてみてください。
製造から数年という短期間しか活躍できなかった悲運のタキ車もありました。
【上り貨物列車 運行記録】 Chapter4/ 約18分

立ちはだかる25‰上り急こう配。硫酸を満載したタンク車が3重連のディーゼル機関車に牽引されて走ります。2・3両目の機関車に添乗して撮影した前方と後方の映像は、映像特典として巻末に収録した前方展望の映像とは趣が異なり、重厚な貨物列車の姿を臨場感たっぷりに捉えています。通票閉塞式やタブレット、腕木式信号機のテコ扱いなども、当時の映像記録を駆使し、詳細な字幕や解説で充実させました。
見所1 通票閉塞式での運転方法について、小坂駅と茂内駅のそれぞれで
同時に撮影した映像を2画面構成で収録。単線区間での安全性確保に
タブレットが果たす重要性についても、わかりやすく解説しています。
見所2 途中の茂内駅における、腕木式信号機とテコ操作の様子を収録しています。
見所3 小坂-茂内間でカメラが捉えた前方に2両の機関車、後方にタンク車の列という
記録映像は、ダイナミックな鉄道貨物輸送を実感でき、見応えがあります。
見所4 初版で十分ではなかった、無蓋コンテナを積載したコンテナ列車の走行映像を
加えました。
【あの日 あの時】 Chapter5/ 約23分

初版から内容を大きく変更したのがこのコーナーになります。1990年前後に撮影された貨物列車には、2008年の営業休止直前よりも多様な貨車が連結され、国鉄時代に多用された懐かしいコンテナも積載されていました。こうした列車の走行シーンだけではなく、小坂鉄道大館駅構内で行われていた貨車の入換や仕分け作業の映像をたっぷり収録しました。「突放」と呼ばれる貴重な記録映像を初版より充実させました。「突放」に関して付け加えれば、当時ここまで丁寧にビデオ記録された映像は、ほとんど目にすることがありません。
見所1 硫酸輸送用のタンク車以外に、カセイソーダ液を輸送するタンク車も連結
見所2 タンク車、コンテナ車(コキ5500形)、無蓋車(トキ25000形)を連結した列車
見所3 突放作業に携わった機関士と操車掛の絶妙な連携プレーにもご注目を
【下り貨物列車 運行記録】 Chapter6・7/ 約14分

大館駅でJR貨物から小坂鉄道に継送された返空の貨物列車。小坂到着までを車上カメラと地上カメラで記録。返空ながらもタンク車25両(牽引機関車は重連)という姿は圧巻です。また茂内駅では通過列車に対するタブレットの授受が行われていましたが、これは国内最後の風景でもありました。初版にはなかった小坂駅到着後に行われた貨車の入換作業(到着線から硫酸を積み込む荷役線までの入換)を収録しました。さらに、小坂鉄道が営業を休止した直後の沿線や駅構内の様子を収録していますが、この映像は初版と同一です。
見所1 下り列車に対してのみ行われた茂内駅でのタブレット授受シーンは、
角度を変えて撮影した映像を収録しています。
見所2 Chapter2に収録した小坂駅発車前の入換・組成シーンに加えて、
到着後の入換シーンを収録したことで、より一層資料性を高めました。
【付録1・2・3】 Chapter9・10・11/ 約41分

付録1 初版で1990年前後に撮影された旅客営業時代の映像をここに移しました。
キハ2100形式気動車が単行で走る姿ですが、沿線の四季の移り変わりとともに
楽しんでいただけます。また、小坂町や大館市で実施された、当時のお祭り
の様子に加えて、小坂鉄道が多くの乗客を輸送した様子もご覧ください。
付録2 小坂鉄道では、毎年10月に「鉄道の日」と銘打ったイベントを開催していました。
最後の開催となった2007年10月の様子を収録しました。
鉄道会社に協力して活躍する小坂鉄道保存会のメンバー、雪かき車キ100形の
展示と内部の一般公開。最大の盛り上がりをみせたのは、在籍する4両の機関車
すべてを連結して走った定期貨物列車(機関車に手作りのヘッドマーク付き)の
運転で、その走行シーンも複数カット収録しています。
付録3 2015年、小坂製錬旧小坂駅は、名称を「小坂レールパーク」として開業しました。
そこにはJR東日本から譲渡された24系寝台車がやってきました。春から秋までの
半年間の営業ですが、2両のA個室寝台とB個室寝台を宿泊者に提供しています。
夜間停車したままのブルートレインですが、かつての雰囲気が味わえるように、
様々な工夫が凝らされており、ピックアップしてご紹介します。
詳細情報に関しては「小坂鉄道レールパーク」のサイトをご確認ください。
巻末 映像特典【前方展望 小坂→大館】Chapter12/ 約64分

撮影:2008年2月21日
添乗列車:54レ
天候:曇りのち晴れ、
添乗機関車 DD133(小坂→茂内),DD131(茂内→大館)
小坂発の54列車(茂内まで3重連牽引列車)の先頭機関車に添乗して、小坂から大館までの前方展望を撮影。重厚なエンジン音を機関室に轟かせ、険しい線形の鉄路を機関車は足元を探るようにゆっくりと進みます。小坂鉄道、最後の冬景色をハイビジョン映像でお楽しみください。
なお、茂内駅にて、1両目の機関車が切り離されるためにカメラを乗せ換える必要があり、映像はやむを得ず不連続となります。また、ビデオテープ取り替えのために、大館市内を走行中に映像が一時的に別のカメラに切り替わります。ご了承ください。
制作 | いずみ企画 |
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企画・撮影・編集 | いずみ企画、テラダプロジェクト |
映像協力・制作協力 | 千葉裕之、内田 修、松宮昌信、安藤正憲(故人)、山本慶藏(故人) |
撮影協力 | 中島秀行 |
協力・商品化承認 | 小坂製錬(株) 小坂鉄道 |
ジャケット写真 | 川合宏幸 |
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商品コメント
補訂版ブルーレイ商品が発売となりました【バージョンアップ交換】
この商品の初版は、発売元がいずみ企画ではないので、バージョンアップ交換対象除外商品となります。申し訳ございません。
ただし、2020年以後に、幣いずみ企画オンラインショップから、DVD-R版の正規商品を購入された方はお問い合わせください。