車扱貨物による日本最後の硫酸輸送の終焉
【収録内容】
第1部【沿革と車両紹介】 約6分
1908年に軽便鉄道としてスタート。以来100年間を走り続けた
小坂鉄道は2008年3月をもって鉄道貨物輸送を終了しました。
最後まで活躍したディーゼル機関車、硫酸輸送用タンク車、そしてキ100形ラッセル車を解説。
鉄道模型ファンにとっても参考資料となるでしょう。
毎年秋に設定された「鉄道の日」に合わせて開催されたイベントの様子も収録しました。
第2部 【小坂発 大館行54列車】 約14分
廃止直前の小坂駅13:50発の54レの3両目の運転室から撮影した 前方・後方の映像を織り交ぜて、走行シーンを中心に収録。硫酸を満載したタンク貨車13両が編成を蛇行させて走る重厚な姿を、臨場感たっぷりに捉えています。そして、小坂駅と茂内駅との間で行われる発車前の通票閉塞器の扱いを2画面構成で収録し、タブレット使用による運転方式をわかりやすく説明しました。さらに、茂内駅構内での信号テコ扱いと腕木式信号機転換の模様なども収録しました。
第3部 【あの日あの時】 約22分
写真集「小坂鉄道」でもお馴染みの千葉裕之さん(青森県在住)が1989年から3年間にわたって足繁く通って映像記録した旅客営業時代の貴重なビデオ映像のみで構成しました。画質的にも満足できる映像です。当時運転されていたのは、単行気動車キハ2000形式(日本車輌製)でした。茂内駅での客貨列車交換、四季を通しての美しい沿線風景、季節ごとの沿線行事、そして現在では全く見られなくなった貨車の突放作業(大館駅構内入換風景)などを織りまぜて、懐かしいシーンの連続です。撮影者の豊かな感性が画面いっぱいに拡がるとともに、小坂鉄道の魅力を余すことなく伝えてくれます。
第4部 大館発 小坂行53列車 約11分
JR奥羽線から小坂鉄道に継走される返空列車。大館駅での受け渡しの様子を、機関車添乗と地上の2台のカメラで収録しました。やがて、返空列車とはいえ25両のタンク車300トンを牽引して大館を発車。重連の機関車にカメラをそれぞれ設置しての映像(1両目前方、2両目前方・後方)が続きます。そして、間もなく茂内駅を通過。日本で最後となった走行中のタブレット授受シーンも多角的に収録しました。また、終着小坂駅でのタブレット収納までをきちんと収録しました。
第5部 【営業休止後の姿】 約2分
2008年3月12日のタンク貨車の回送を最後に、小坂鉄道は2009年3月迄営業を休止することになりました。休止から2ヵ月後の駅や沿線は例年と変わらないのどかな春の陽気の中にありました。このまま廃止されてしまうのか。果たして何らかの形で復活・運 転再開されるのか。時間だけが静かに過ぎてゆく沿線でした。
第6部 【前方展望 小坂→大館】 約64分
撮影:2008年2月21日
添乗列車:54レ
天候:曇りのち晴れ、
添乗機関車 DD133(小坂→茂内),DD131(茂内→大館)
54列車の先頭機関車に添乗して、小坂から大館までの前方展望を撮影。重厚なエンジン音を機関室に轟かせ、険しい線形の鉄路を機関車は足元を探るようにゆっくりと進みます。茂内駅では、切り離される先頭の補助機関車から本務機へとカメラを移動させて撮影を続行しました。小坂鉄道、最後の冬景色です。
制作 | いずみ企画 |
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企画・撮影・編集 | いずみ企画、テラダプロジェクト |
映像協力 | 千葉裕之、松宮昌信 |
撮影協力 | 内田 修、中島秀行、川合宏幸 |
協力・商品化許諾 | 小坂製錬(株) 小坂鉄道 |
ジャケット写真 | 川合宏幸 |
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商品コメント
この商品は、DVDプレスディスクの在庫がすでに無くなりましたので、現在は業務用DVD-Rディスクでのご提供となっております。今後、補訂版ブルーレイ商品への移行も検討しておりますが、未確定です。悪しからずご了承ください。